高1の夏休み(後半)
お盆も明けた8月19日(頃だったと思いますが)理数科セミナーと銘打って四国霊場八十八カ所の第二十番札所である「鶴林寺」へ1泊2日の合宿へ行きました。賢明な読者の方は大丈夫だと思いますが、「つるりんじ」ではなく「かくりんじ」と読みます。
霊鷲山 宝珠院 鶴林寺
https://88shikokuhenro.jp/20kakurinji/
バスに揺られて1時間ほどの旅でしたが、到着するや否や、早速、数学の授業が始まり、訳のわからないまま教科書50ページくらい進んでしまいました(笑)。大部分のクラスメートは大丈夫そうでしたが、少なくとも僕には数学の教科書を「ただ読んだだけ」という印象でした。その後は対応する教材である数研出版の「スタンダード」なる問題集を先生がひたすら解いていた記憶がありますが、僕には解けませんでした・・・深刻な状況なのに、何故か危機感は薄かったです。
休み時間にプラスチックの野球セットを使って境内で野球をしたり、夜に花火大会をやった事が思い出に残っていますが、次の日、文化財のそばで花火をやった「罪」で、担任の先生が住職から喝を食らった時にはクラス全員凍り付きました。また、夜は男女分かれて「宿坊」の畳部屋での雑魚寝でしたが、ハウスダスト+ダニのアレルギーが出て、くしゃみが止まらなくなってしまい、部屋では眠れず、一人廊下で寝たことも、今はまあ良い思い出です。
さてさて、話は前後しますが、我々のクラスは男子31名、女子10名の計41名で構成されていました。当然のことながら、夏の夜の恒例といえば、花火大会と肝試し大会という事で、実現となりました。お寺ですから怖い場所には事欠かない訳です。男子の約10名がお化け役、残り男子20名がくじ引きで男女ペアになる(女子は2回参加)というルールでした。
このシチュエーションでトキメかない男子はいないと思うのですが(笑)、諸々の理由で半分冷静に、ちょこっとだけ期待してくじを引いた僕は、ちょこっとだけ気になっていた存在のCさんとペアになりました。
石段を登って上のお堂から何か紙を取って戻ってくる、ほんの数分間なのですが、まあ、道端にはお化け役で脅してくるクラス男子がたくさんいるし、八十八カ所のお寺に慣れきった自分(※)には怖さなど微塵もない時間でした。普段はあまり話さないCさんでしたが、静かすぎると雰囲気が微妙なので、頑張って他愛のない話をしたような記憶があります。
(※)地元美波町には第二十三番札所の「薬王寺」があり、小中学校の通学路上に位置しているので、毎日のように休憩場所にしていました。大晦日の紅白歌合戦が終わってから初詣に行く習慣でしたので、夜の境内を回るのには慣れていました。

医王山 無量寿院 薬王寺
https://88shikokuhenro.jp/23yakuoji/
読者の皆様の期待の大きさを感じ、先を急がないといけないところですが、色々な伏線が絡み合うため、今日はここまでとします。読んでいただき、ありがとうございました。